火傷に対する虫類薬、動物薬   その1

火傷に対する虫類薬、動物薬   その1

第183回
大サンショウウオは、火傷のクスリ

祖先伝来とか、秘密の処方とかいうものには、
実に面白い生薬が使われていたり、
変わった用い方をするのがあります。
不思議なくらい効くのもあれば、全く効かない、
もしくは有害なのも混じっています。
しかし、現在では検証することは、不可能です。
そのことを、念頭に置き、お読みください。

「民間祖伝秘方大全」北京科学技術出版社には、
数々の面白い処方が、記載されていますが、
今回は、やけどに対する虫類薬、動物薬を取り上げてみます。
書中には、火傷に対する処方が、96処方取り上げられています。
うち、約20数処方が、動物薬を用いています。

「民間祖伝秘方大全」北京科学技術出版社、1993年、より

方1:
処方:鶏骨の灰 若干
用法:鶏の骨を火の上に放ち、骨が白く透き通るまで加熱する。
   それを研いで細かい末にする。瓶の中に蓄えておく。
   火傷をした時には、胡麻油と混ぜて、患部に敷けば、化膿しない。
   薬を敷いた後には、早く傷口がふさがり、
   かつまた治癒した後には、跡が残らない。
  
方2:
処方:(中国)大サンショウウオの皮を適量
用法:黄色になるまであぶる。研いで末にする。
   胡麻油の適量と混ぜて、時々患部につける。
出典:陜西《寧強県秘験単方彙集》

方4:
処方:五倍子(ゴバイシ:ヌルデシロアブラムシなどが、
     ヌルデに寄生して出来た虫こぶ)60g、氷片(ヒョウヘン)3g
用法:五倍子を、沙土を用いて炒り、黄色くなったら研いで粉にし、
   氷片を加え、胡麻油と混ぜて火傷の部分に塗れば、
   痛みは たちどころに止まる。
   少し時間がたったら、前に塗った上に、また塗る。
   そうすれば、化膿したり、跡が残ったりしない。

方8
処方:蝦蟇(ガマガエル)7匹、胡麻油12~18g
用法:始めにゴマ油を加熱しておき、
   それにガマガエル(洗浄して、腹を割かないでおく)を入れ、
   蝦蟇を焦がして 黄色になったら、ガマをとり去る。
   油を、磁器の器に入れて 保存しておく。
   火傷をした時には、この油を患部に塗る。
注:もう一つの処方。
蝦蟇10匹を桐油250gに入れて、1週間浸けたあと、油を取り、患部に塗る。