火傷に対する虫類薬、動物薬   その5

火傷に対する虫類薬、動物薬   その5

第189回

「民間祖伝秘方大全」より


処方:紫草、刺柏、大黄、氷片、黄ロウ各等分 亜麻子油適量
用法:上述の4味をガーゼの袋に入れて、亜麻子油を入れた鍋に入れる。
  弱火で20~30分煮た後、袋から取り出す。
  その後、油鍋に黄ロウを入れ、溶解するのを待って、取出す。
  冷めた後、用時に備えビンに入れておく。
  1日に1~2回、適量を患部に塗る。
解説:本方で86例を治療したが、すべて良い効果があった。
 


処方:黒酢250ml、五倍子(ゴバイシ:虫こぶの一種)100g、ムカデ1匹、 蜂蜜18g
用法:上記の薬を混合撹拌し、黒い布の上につける。
 火傷の瘢痕の上に敷く。3~5日に1回交換する。
 瘢痕が軟化し平らになり、症状が消失し、皮膚が正常になるまで続ける。
出典:河北保定市房文彬先生の祖先伝来の秘方


処方:蚯蚓油適量
用法:蚯蚓をゴマ油の中に入れる。
  脂溶性の有効成分が胡麻油に溶解する。患部に塗る。
解説:本方は火傷の治療の他に、虫さされ、跌打損傷にも用いることができる。
出典;〈妙薬奇方〉


処方:竹の虫(キクイムシの一種らしい)の糞15g
用法:上記に胡麻油30gを加えて軟膏とする。
  患部をお茶で洗浄し、水がかわいてから、その軟膏を患部に塗る。
解説:各地で同じような処方がある。
  竹の虫の糞と茶油または卵の白身と混ぜる。
  新鮮な竹の節の上の粉(竹の虫の糞)を患部にふりかける。
  黄竹の葉を焼いて灰にし、卵白と混ぜて、患部に塗る。
  竹虱子30gをつきつぶして、胡麻油と混ぜて、患部に塗る。
以上、すべて火傷の治療に用いる。


処方:犬の骨適量
用法:犬の骨を焼いて、研いで粉にする。ラードと混ぜて、患部に塗る。
解説:本方は火傷を治療する。7~8日で治癒する。
出典:土単方選編


処方:青蛇のヌケガラ1匹分
用法:焼いて表面が灰になるまで焼いて、
    研いで粉にし、胡麻油に混ぜあわせ、患部に敷く。
注:別の処方
蛇のヌケガラ1匹分(すこし焼く)、地輸末30g。
一緒に研いで粉にする。ゴマ油、または菜種油とまぜて患部に敷く。


処方:蜂の巣1つ
用法:蜂の巣の中に胡麻を適量入れる。火の上で黄色くなるまで焙じる。
   一緒に研いで粉にする。
   ごま油または菜種油と混ぜて、患部に敷く。
解説:別の処方。水や火による火傷、および腿瘡には、蜂蜜を患部に塗る。


処方;亀板(椴)、氷片(ヒョウヘン)
用法;分量は状況によって決定する。
    始めに研いで細かい粉にする。
    胡麻油とまぜて患部に塗布する。
注:別の処方。
(1)亀板、頭髪。一緒に焼いて灰にする。
(2)亀板、生竹葉、一緒に焼いて灰にし、胡麻油と混ぜ患部に塗る。


これで、火傷に対する民族薬の項は、終わりです。