空とぶ牛、天牛。カミキリムシの薬効  その1

カミキリムシの薬効  その1
第65号

カミキリムシの漢名は、天牛です。
触角が、何となく牛に似ていて、空を飛ぶから天牛と、よんだのでしょう。
幼虫は、桑ト虫といい、成虫は天牛といいます。
幼虫、成虫ともに、薬用とされます。
生薬としては、成虫と幼虫は、別扱いです。

写真は、桑ト虫のトの字。
難しい字でしょう。
書けといわれたら、書けない字ですね.
duは、北京語、douは、広東語の発音。

今回は、成虫について。

日本での、応用。
「薬用昆虫の文化誌」(渡辺武雄先生著。東京書籍。1982年)には、こう記されています。
「カミキリムシは、風邪、百日咳、中風、小児の疳の虫に用いられた。」
日本でも、薬用とされた歴史があったことになります。

「動物本草」(楊倉良先生、斎英傑先生 主編。中医古籍出版社。2001年)には、
「本草拾遺」に初出。
星天牛  Anoplophora chinensis Forster(日本名不明:星もしくはマダラカミキリ虫といった感じですね。)
桑天牛  Apriona germari Hope(日本名不明:桑カミキリムシといった感じですね。)
斑天牛  Batocera horsfieldi Hope(日本名不明:マダラカミキリムシといった感じですね。)
上記を乾燥させた成虫とあります。

「虫類本草」には、「本草拾遺」に初出。
星天牛  Anoplophora chinensis Forster
桑天牛  Apriona germari Hope
または、その他の近縁種の虫体全体とあります。

以上のことから、多くの種のカミキリムシが薬用にされるようです。
中国での薬用は、次回に記します。