薬用となるウミウシの種について

薬用となるウミウシの種について
 ウミウシの項 追加
   第54回

海牛を、薬用とするのは、きわめて少ないようです。
資料が、少なく、NET上でも、見付かりません。
「虫類中薬与臨床」の他には、わずかに、本草学の古典(清代なので、比較的新しい)である「本草綱目拾遺(清。趙学敏)」に、
海牛の項がありましたので、紹介します。
しかし、どちらも「本草原始」より、引用していますので、「本草原始」が、原典ということになります。


「本草綱目拾遺(清。趙学敏)」より
「本草原始」:海牛ウミウシは、東海(東シナ海)に生ずる。
海の巻貝の類(たぐい)である。
頭には、角があり、それで海牛(ウミウシ)と名づけられた。
その角は硬く尖っており、模様がある。
  体は、青く、亀の甲羅に似た模様があり、
腹部は黄白色で、筋があり、頭の上には花のような点があり、尻尾は魚のようである。
いま、房中術に多く用いられている。
気味は、咸(カン:しおからい)、温(おん)で、無毒である。
    腎を主治し、精を固め、陽を興す。

以上のことからみると、種の特定が出来るような、出来ないような感じです。
しかし、ウミウシの種類は多いので、種の特定は、難しいでしょう。
中国人の特性から言って、多くの種のウミウシを、一緒に捕まえて薬用にしていたでしょう。
多分、多くの種に多少なりとも、薬効があるでしょう。
ところで、「本草綱目拾遺」の最後の行の薬効については、意味がわかりにくいでしょう。
要するに、著者は、ウミウシを、男性用の強壮剤としてみているようです。